先生
「どうしたの?柚子」

「ん??実はね…」


柚子はキョロキョロと周りを見渡すと、小声で話し始めた。


「聡史と遊びに行く約束しちゃった♪」


危うくポテトを噴出しそうになった。




い…いつのまに……




何だかコソコソ話しているとは思ってたけど、まさかデートの約束だったとは。

しかも、人が勉強の話をしている傍で。


「柚子、もしかして聡史の事…」


「絶対絶対絶対言わないでね」


私は口に手をあてられ、柚子は黙っててとジェスチャーをした。


「頑張ってね」


私は柚子の手を取り、喜んだんだ。
柚子には、幸せになって欲しいからね。


「それより、純那は好きな人居ないの?」


私は真っ赤になりながら、居ないって首を振った。


「もしかして、遊??」


首が取れそうな位、ぶんぶんと首を横に振る私。


だって、1番初めに出てきた顔が



【真咲先生】



だったんだもん。


ありえないでしょ?!

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