先生
疑惑

仕方なく残った私は、初めは椅子に座って居たんだけど、だんだんと飽きてきたので色々本棚とかを見始めた。

本棚には、いかにも保健体育って感じの本が並んでいた。

一通り本棚を物色したもののまた飽きてしまい、次に目についたのは先生の机だった。


少し位良いよね?


私は机に近づき、キョロキョロと面白そうな物を物色した。

さすが一色先生。

机の上は綺麗に片付いていて、保健の先生という感じがした。


誰かさんとは大違いね。


プリントを作成しているのか、糊やハサミが端に置いてあった。

窓際からみんなの声がする。
そうよね、まだ6時間目の途中だもんね。

私は窓際に行こうと、足を踏み出した。



――――ガシャン


足元に有る鉄製のゴミ箱に気付かずに、思いっきり蹴飛ばしてしまった。


うわ―――
超ダサいじゃん。


かなり中のゴミを散らばらせてしまっていた。

慌てて散らばっているゴミを、ゴミ箱に戻した。


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