先生
「俺から離れて行かないでくれ」
そんな先生を抱きしめたい衝動にかられながらも、別れたんだという事が邪魔をする。
もう、私の先生じゃないんだから……
「…なに…何言ってるの?私達は終わったのよ」
「嫌いになったのか?」
嫌いになれるはずがない。
嫌いになれたらどんなに楽か……
まだ私は
狂おしいほど
求めていて
息ができないほど
好きで
死んでしまうほど
愛している。
でも……
だからこそ、別れなきゃならない。
それが私の最大の愛情だから。
無言の私に先生の顔が近づいてきた。