先生

どれくらい経ったかな?

今まで溜まっていた涙が全て流れ出て、私は半分放心状態だった。

みはっちゃんは時計を見てから、落ち着いてきた私に

「学校に戻るから、何か有ったら電話しなさい」

そう言うと、学校の番号を置いていってくれた。

「ありがとうございます」

そう言って立ち上がろうとする私に

「ちゃんと、お母さんに付いていてあげなさい」

そう言って、肩を叩きみはっちゃんは病室を後にした。


泣き過ぎたせいか、喉がカラカラになっていた私。

ペットボトル買っとけば良かったな……

なんて思いながら、お母さんを見つめていた。
私は、仕方なく下に有る自販機に飲み物を買いに行こうかと腰を上げた。

他の患者さんを起こさない様に、静かに病室を出た。

ふぅ~~~

廊下はすこし空気が冷たく、ボーっとしていた頭が少しだけシャキッとした。

少し気分転換になって、良かったかもな。

私はお母さんが起きた時に居てあげたかったから、急いで飲み物を買い病室に戻った。

< 356 / 444 >

この作品をシェア

pagetop