先生
小走りで病室に戻り、仕切っているカーテンを開けた。
すると……
!!!!!
真咲先生?!
そう、真咲先生が立っていたんだ。
何だか良く分からない状況に、危うくペットボトルを落としてしまう所だった。
「ちょ……なんで居るの?」
辛うじて落とさなかったペットボトルを抱きしめ、私は久しぶりに対面した真咲先生を見ていた。
全くの無防備だったため、完全に動揺している私。
「滝沢に聞いて……びっくりして、授業終わってすぐに来たんだ」
柚子ったら。
お節介なんだから。
「そう」
私は短く返事をすると、先生に座る様に勧め私は窓に寄りかかった。
ものすごく久々に先生の顔を見た。
「容態は?」
「過労だって。もう少ししたら起きるって、看護婦さんが言ってた」
「そうか、良かった…」
先生はふぅ~っと息を吐くと、改めて私の顔を見た。