先生
「……せ…先生。結婚だなんて…実感湧かないよ」
「今すぐじゃなくて良い。まだまだ先だって構わない。俺はただ、純那と人生を共に歩んでいきたい」
先生はそう言うと、私の頬を触りながら愛おしそうに見つめてきた。
こんな事を好きな人から言われて、断る理由なんて有るのだろうか?
私は先生を見つめ返しながら
「今のキスの責任、一生かけてとって下さい」
そう答えた。
みるみるうちに、先生の顔が明るくなり私の手に先生の手が絡んできた。
「俺が一生責任をもつ!!!
って順番違ったよな。ごめんな、純那」
なんて真っ赤になりながら、舞い上がってるんだもん。
でもいつも冷静な先生が、こんなに舞い上がってるなんてすごく嬉しいよ。
「ちょっと、先生落ち着いてよ」
ギュッと手を握りしめながら言うと
「こんなに嬉しいのに、落ち着けるかよ」
って、逆に引き寄せられちゃった。
いつの間にか、又先生の胸の中に居る私。