先生
指先
私は1日ぶりのシャワーを浴びて、居間に向かうと、先生は以前着ていたお父さんのパジャマを着て、ソファーに座っていた。
少し前のめりになりながら、ニュースを食い入る様に見ている先生。
私は後ろから先生の背中にしがみついた。
「うわっ、おいっ!!!」
完全なる不意打ちでビビりまくってた先生は、私に反撃してきた。
「先生ダサーい!!」
そう笑う私を、グイッとソファーに引きずり込んで技をかけてくる。
「ダサいって言うな」
「やだ~~」
逃げようと暴れても、さすがに男の人の力じゃ振りほどく事は無理みたい。
バタバタともがく私を、完全に捕らえて離さない先生。
「ギブギブ!!」
「もう、ダサいなんて言わないか?」
そう聞かれ『う~~ん』と悩む私に、ニヤニヤしながらだんだんと締め付ける手。
「分かったってば」
そう言うと、簡単に手を離した先生に
「なーんてね」
と笑う私。
もちろん、ダッシュ。
ひと通り逃げ出したけど……
先生意外と足が早くて、捕まっちゃった。
腕を捕まえられ、グイッと引き寄せると私をソファーに押し倒した。