先生
「捕まえた」
そう言うと、くすぐり地獄。
何故か完璧に弱い所を知り尽くされているみたいで、逃げる隙さえ無かったよ。
「せぁははっ!!せんふぁはは……」
もはや日本語にならない私に、
「ごめんなさいは?」
と、手を止めて聞いてくる先生。
「ごめんなさい、ごめんなさい」
私は腹筋が痛くなりながらも、必死に謝りまくった。
満足気な先生は、ニコッと笑い
「よろしい」
と言い、私を解放したんだ。
先生、ドSだよね?!
「もう、寝るっ!!」
私はそう言うと、先生を2階の私の部屋に連れて行った。
「ちょっと、純那。俺はソファーで寝るから」
なんて言う先生は、無視。
強引に先生を連れて部屋に入り、ドアをバタンと閉めた。
月明かりが部屋に差し込んで、私達を照らしていた。