先生

―――ピピピピ


先生から体温計を抜き取ると、液晶を見つめて唖然となった。


【40.2℃】


はぁ?!
この体温計壊れてない?

40℃って、かなりの熱じゃん?!
そりゃあ、ガタガタと震えるよね。

私は慌てて氷まくらを作り枕と頭の間に敷き、買ってきた冷却シートを先生の額に貼りつけた。

薬は飲んだって言ってたから、とりあえずクローゼットから予備の毛布を出して今ある布団の上からかけてみた。

汗をかいた方が言いって、昔お母さんが言ってたのを覚えていたんだ。


息遣いがかなり苦しそう。
辛そうで可哀想だよ。


私は起きた時の為に、買ってきたゼリーを冷蔵庫に入れ、余っていたご飯でお粥を作っておいた。


食べなきゃ元気にならないもんね。


お粥が出来上がると、もう一度先生の居る寝室に戻る事にした。

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