先生

ベットの側に寄ると、さっきより落ち着いた様子でスヤスヤと眠っている先生。

額には汗をかいていた。

薬が効いてきたのかな?

私は洗面所からタオルを持って来て、先生の額を拭った。

再び体温計で熱を計ると、【37.8℃】にまで下がっていた。

驚異的な回復力なんですが……

「んん…純那?」

首周りの汗を拭いてると、目を覚ました先生が私を見ていた。

「あっ、先生起きたんだ」

「ごめんな」

そう言って、起き上がろうとする先生。

「まだ、寝てなきゃだよ。それとも着替える?」

「着替えるわ」

そう言うと、おもむろに脱ぎ始めた。

「えっ…ちょっ……せんせ!!!」

「ん?」

『ん?』じゃないよぉ!!

「ご飯温めてくる」

そう言って、台所に非難した。

もうっ、私も一応女の子なんだからね。
そう思いながら、お粥を温める。

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