先生

「なんなら、毎日居てくれても良いんだぞ」

って、それじゃ同棲じゃん!!

そんなの、もったいないよ。
先生との生活は、大切に始めたいから。

「それじゃ、結婚した時の楽しみが無くなるでしょ?」

「それもそうだな」

そう言って、2人して笑った。


「先生、もう大丈夫そうだね。私そろそろ、帰るね」

「帰るの?」

急に寂しそうな声を出す先生。
そんな声出されたら、帰りたく無くなっちゃうよ。

「でも、もう元気になったでしょ?」

「なってない!!全然なってない!!!」

本当に、子供みたいな先生。
そんな姿を知ってるの、あんまり居ないよね?

ちょっと嬉しいかも。

ウルウルとチワワの様な眼差しで見つめつつも、手はがっしりと掴まれている。

「でも、明日の学校の用意してないし……」

「純那、明日は休みだよ」

休み?
ああ!!!今日は金曜日じゃん。

慌ててたから、すっかり忘れていたよ。

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