先生

「へっ?ちょっと、危ないじゃん」

オロオロしながら居る私に

「飲ませてやるよ」

そう言って、先生はスポーツドリンクを自分の口に含み私に



キス。



先生の口から流れこんでくるスポーツドリンクを、こぼすまいと必死に飲み込んだ。



口移しなんて、初めてした。



「美味しかった?」

なんて笑顔で聞いてくる先生は、すごく意地悪だと思う。

『風邪うつるから来るな』
なんて言ってたのは、どこの誰よ?

「あれ?1回じゃ、味分からなかった?」

無言で先生を見上げる私に、もう1度口移ししてくる先生。

「んんっ……」

何か大人って感じで、すごくエロい。

飲み干した私は、トロンとした眼差しで先生を見つめていた。


「誘ってるの、純那?」


なんて、また意地悪発言。

先生、風邪ひくとドSっぷりが激しくなるんですか?

「誘ってなっ……」

言葉を唇で塞がれたかと思うと、今度は唇を先生の舌が這っていき、そして甘噛みされる。

まるで、心臓が唇に移ったみたいに、神経が唇に集中していく。

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