先生
「先生、どうしたの?」

「どうもしないよ。純那が欲しいだけ」


――純那が欲しい


エコーがかかった様に、頭の中で先生の言葉が響き渡っていた。

もう頭の中がジンジンして、何だか麻痺しているみたい。

考える事を辞めた脳は、感情だけで動き始めていた。


何かがキレた私は、先生の唇を欲した。

そしてまた、先生も同じ様に私の唇を受け入れていた。

「先生、私ヤバいかも……」

スルスルっとシャツの裾から入って来る先生の手に、体が敏感に反応していく。

「純那の全てが欲しい」

私の耳元で囁く。
吐息が耳にかかり、ますます私の思考回路は止まってしまう。

先生に耳を軽く咬まれ、完全に力が抜けてマリオネット状態になる。

「ふはぁっ……」

思わず変な声が漏れてしまった。

その声を皮切りに、私達はお互いを感じ合った。

先生に熱が有ったからか、口移しで飲んだスポーツドリンクのせいか分からないけど、いつもより激しく求め合った私達。

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