先生
――数日後――
「ゴホッゴホッ」
「ちょっと、純那大丈夫?!」
朝、学校に行きヨロヨロと廊下を歩いて居ると、柚子が駆け寄ってきた。
心配そうに私を見つめながら
「休めば良いのに!!」
と、背中をさすってくれた。
「大丈夫大丈夫」
とは言ったものの、ぶっちゃけかなり辛い。
「まさか、その風邪……」
柚子さん、正解。
私は廊下の向こう側から歩いて来る真咲先生を睨みつけながら
「当たり。アイツからうつされた」
と言った。
真咲先生も殺気を感じたらしく、私を見つけて目で謝ってきた。
「マサキング……」
と、呆れ顔で苦笑いする柚子。
睨みつける私。
オロオロする先生。
なんか有りかもね。
それにしても、辛いわ。
もうっ!!
先生、責任取ってよねっっ!!!
心の中でそう叫びながら、ヨロヨロと教室に入って行った。