先生

「じゃあ、本題いくか」

そう言うと、急に先生の顔が真面目になった。

「俺からも、学校側からさり気なく注意して貰う様にする。このままいくと、ストーカー行為になるからな」

良かった。
なんか先生がそう言ってくれると、何故だか安心出来るな。

「で、純那」

と、私の方を向き直した先生。

「ん?」

「多分、今までみたいに自由に会えなくなるけど、大丈夫か?」


やっぱり、会えなくなるんだ……


撃沈。


「会えないの?……大丈夫じゃない」

泣きそうな声で話す私に

「何も、会わないって言ってないだろ?今までより、回数を減らすだけだよ」

先生は、テーブル越しに私の頬を触ってきた。

「それに純那が寂しくなったら、すぐに飛んでいくから安心しなさい」

やっぱり、先生にそう言われると安心出来る。

きっと、以前だったら不安ばかりが募って居たんだけど、今は本当に先生を信じられるんだ。


きっと大丈夫。


確信は無い。
でも、何となく分かるんだ。

先生は、寂しくなんかさせない。
不安になんかさせないんだって……


そう、信じているから。


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