先生
「ねぇ、先生。私がおばあちゃんになるまで、一緒に居てくれる?」
「純那がおばあちゃんなら、俺は確実におじいちゃんだな」
「あっ、本当だ!!」
2人で顔を見合わせて笑い合った。
「ねぇ、先生?」
「もう先生は辞めなさい」
「先生は先生だもん!!!」
「なんだ?」
「また、学校に遊びに行っても良い?」
「当たり前だ」
先生はそう言うと、私を引き寄せ肩を抱きしめてくれる。
真っ赤な夕日が、私達を赤く染め上げていた。
『先生、大好き』
私は心の中で呟くと、ギュッと先生の腕にしがみつく。
見上げると、笑顔の先生の顔があった。
私達の新しい人生が
今、始まろうとしていた。
―――――END―――――