先生
「何でもない!!」


私は思いっきり立ち上がると、砂に足を取られて思いっきりバランスを崩した。



ひゃぁっ!!!



その時、体が宙に浮いた。


恐る恐る目を開けると、地面が見えるのだ。


「あれっ?!」


「あれっ?じゃないぞ。重いから、早く立ちなさい」


思いっきり先生に抱えられてるし……



しかも片手で。


「ご…ごめんなさい」


私は慌てて立ち上がると、真っ赤になりながら先生に謝った。


「冗談だよ。新庄はからかいがいが有るな」


先生はそう言うと、私の制服に付いた砂を払ってくれたんだ。


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