先生
逃回る私
授業終了のチャイムが鳴ると、私はダッシュで教室を抜け出していた。



もう、勘弁……



これで、朝から4回目。

授業ギリギリに戻ってるんだ。


やっと昼休みになった。
こんな事をしなきゃならない原因は、




遊。




そう、昨日の告白。

ただでさえ気まずい上に、机が隣。

この上ない居づらさに、珍しくちゃんと授業を聞いた私。


だって、寝てたらダッシュできないでしょ?


私は曲がり角を曲がる前に、ヒョコッと首だけ出して遊が居ない事を確認した。


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