先生
でも、確かに柚子が言っている事は正しいよね。

「そうだよ、ちゃんと話さないと!!遊が可哀想だよ……」

強気な2人に半ば押され気味の私は、


「わ…分かった…」


と言ってしまった。

それより、さっき引っかかった言葉があった。



もしかしたら篠は……



私は篠の袖を引っ張りながら、小声で聞いた。


「もしかして、遊の事が好きなの?」


「ま……まさか!!!」


そう言った篠の顔は真っ赤だった。

どうやら、めっぽう自分の事には弱いらしい。

私の事を言えない位、首まで真っ赤にしている篠は本当に可愛かった。


私は篠に抱きつき、


「私ちゃんと遊に話すから!!!」


そう言ってギュッと篠を抱き締めた。


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