先生
「そんな同情なんか要らないんだから」


篠は私を突き放すと、真っ赤な顔で私を見た。


「純那が…純那が遊と付き合うなら、遊の事諦めても良いって思ってた。
だから、心から応援しようって決めてたんだから。

でも、遊がぶつかって行ってるのに純那が逃げるなんて卑怯よ!!

そんなんじゃ……ズルいよ…遊が可哀想だよ……」



「…篠」



ごめん。


私は、篠の気持ちも遊の気持ちも踏みにじっていたんだね。


本当に本当にごめんなさい。


ちゃんと…ちゃんと話すから。


篠はペタッと地面に座って泣いていた。

そんな篠の手を握り締め、私は本心を話した。


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