先生
周りは、お互いに答え合わせしながら一喜一憂していた。

私が伸びをしていると、篠が来た。


「純那~~どうだった?」


なんだか、キラキラしながら聞いてくるの。

篠は頭が良いから、たいがいクラスのトップ5位までに入ってる。


私からしたら、信じられない事だよ。


しかも、いつも一緒に遊んでいるからいつ勉強しているんだろうって感じ。



「分かんないや…」



不安そうな私を見て、


「じゃあ、答え合わせしようか」



って…それは怖すぎだよ!!


もしも、沢山間違いが有ったらご褒美が無くなるんだよね。

躊躇する私の問題用紙を取り上げて、自分のと見比べる篠。


たまに、『ん?』とか言うから怖すぎなんですけど!!

連日の慣れない勉強でぐったりしている私は、机にダラッと体を預けていた。

私は篠の顔を見上げ、ドキドキしながら終わるのを待っていた。

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