先生

―――コンコンコン

「失礼します」


恐る恐るドアを開けてみると、数人の非常勤の先生が残っているだけであんまり人が居なかった。


もしや、このまま携帯貰って帰れちゃえない?!


なんて思い、真咲先生の机に行ってみる。

先生の机の上には、無造作に私の携帯電話が置いてあった。



ラッキーーーーー!!!



私が携帯を掴みかけると、



バシッッッッ!!!



「イッタァーーー」


はい。
後ろから先生に日誌で叩かれました。

女の子なんだから、少しは手加減してよね!!


「はい、残念」


そう言うと、先生は私の腕を掴んで


「罰として居残りだな」


そう言うと、ニヤリと笑った。

私が逃げ出す隙もなく、腕を引っ張り連れて行くの。


マジ最悪。


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