先生
甘い約束
「ちょっ…先生!!」
先生は私の携帯を持ったまま、ズンズン進んで行ってしまった。
きっとこの方向は、準備室に行くんだろうなって……
何だか緊張する。
【先生ん家】に着いた私は、少しためらった後すぐに中に入った。
だって、勉強を教えてもらう訳じゃないから恥ずかしかったんだ。
「先生、携帯返してよ!!」
「テストが良かったらな」
そう言うと、私の組の答案用紙を出した。
今から採点するから、大人しく座ってなさい。
そう言うと先生は一枚づつ採点し始めたんだ。
そ……そんなの有り?!
私は緊張がピークに達していた。
心臓が飛び出るってこういう事を言うのかな?
私の心臓頑張って!!!