先生
で、連れて行かれた先は視聴覚室。
そこには無数のプリントが。


まさか…


「これで留めていって」

そう言って渡されたのは、ホッチキス。

その横で、先生は手際よくプリントを纏めていった。

私はカバンを置き、渋々お手伝いする。
何でこんな事しなきゃならないのよ。

先生が纏めたプリントの端っこを、パチパチとホッチキスで留めていく。


明らかに私のほうが楽な作業なのに、私の周りにはプリントが溜まっていく。



…おかしいな。



「おそっ!!!」



これが先生が、1度私を見て発した言葉。



ひどいっ!!!



それが可愛い生徒に対する言葉?!


「どうせ遅いですよーーーだ」


私は先生を睨みつけながら、パチパチと留めていった。

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