初恋 〜I think you〜
俺はこの時はただ綺麗だなとしか思わなかったんだ。
でも…。
美術の時優季は班の代表で画板を取りにきた。
その代表には俺もいた。
…えらい高いとこにあんな。
ちょっと女子にはキツいんじゃ。
優季は身長があんまりなかった。
平川さん届いてねぇじゃん。
俺は画板を代わりに取り渡した。
「はい。届かなかったでしょ」
「あ…うん。ありがとう!」
優季はにっこり笑った。
初めて俺に見せた笑顔。