初恋 〜I think you〜
あり過ぎだよ…絶えない嫌がらせ…ストレスたまるに決まってる。


「大丈夫…色々あって…」

「そう…か?ならいいけど…」


ねぇ、お願い。

もうやめてよ…。
優しくしないで…。
好きじゃないでしょ?
そんなのわかってるよ。
だから嫌いにならせてよ。
好き過ぎてとまらないの…。
好きでもない女に優しくしないでよ…。

お願いだから…お願いだから…。


「優季?どうした?」

「あ…なんでもない…」


それから他愛もない話を10分程して優也くんは帰っていった。

嬉しい気持ちと辛い気持ちを抱えながら私は優也くんを見送った。


なんでこんなに好きなの?

私…好きって伝えたい。
伝えたい…伝えたいよ…。
でも…伝えられない。
私が好きでも困るよね?
私…優也くんを諦める…。
私が好きでも意味はない…。


好きだよ。
だから…私諦めるから。

ありがとう。
私に初恋を教えてくれて。
“好き”を教えてくれて。

涙が溢れた。
どういう涙なのかわからない。
でも…仕方ない事。


大好きだったよ。
今でも大好きだよ。
きっとずっと好き。
だから…さようなら…。





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