初恋 〜I think you〜

・彼女

「それでは今から係と委員会を決めます」


委員会と係か…。
係よく仕事あるし委員会にしよ。


「優季どうする ? 委員会は男女らしいよ」

「私は文化委員かな…楽そうだし。有沙は ?」

「私係にする。委員会残る時あるからさ」

「じゃあ文化委員がいい人」
私は手を挙げた。
すると…

「あら、文化委員は決まりね」

男子は誰なんだろう ?
振り返ってみると…

手を挙げていたのは
…優也くんだった。

「平川さんいいな〜」

…って
私やりづらいし!?

さっきぶつかっちゃったしさ…。

「よろしくな平川」

よろしくって…どうしよう。

「よ…よろしくぅ」


こんな状況で辞めるなんて私は言えなかった。

言ったら女子はグチグチ言うし…

…まぁ仕方ないか。

そして授業はあっけなく終わった。


「委員会に入った人は放課後各教室に行ってくださいね〜!」


えっ…ウソ…今日!?
そんなぁ…。

委員会の教室が載っている紙を見ようとするが沢山人がいるため、見えない。


─コツッ。
頭を何かで叩かれた。

「な…何 ?」

そこにいたのは優也くん。

「俺らは第1理科室」

私は呆然として口が開いたままだった。
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