初恋 〜I think you〜
「おい、平川 ? 大丈夫か ?」

「あ…うん、わかったぁ」


去っていく優也くん。

なんだろう…。
胸の奥があったかくて…心臓が大きな音をだしていて…まだ一緒に話したかった。


「優季、私国語だよん♪」

「あっ…有沙」

「? どうかした ??」

「ううん…なんでもない」

今のは一体…
なんだったのかな ?

―…放課後。

「おーい平川〜行くぞ〜」

「待っ…待って〜」

「え〜文化委員は主に…」

文化祭でしょ。誰でもわかるよ。

「それと昼食に放送をかけます」

放送って文化委員がするの ?

「何曜日かは相談してください」

「いつがいい ? なんでもいいよ」

「じゃあ〜水曜がいい」

「ちなみにそのこだわりは… ?」

「だって月曜とかだと週の始めだから忘れちゃうんだよね…」

目を大きく開いている優也くん。驚いたんだろう。

─プッ。

「…平川って変なの」

笑いだす優也くん。
私の胸は再び大きく鳴りだして、顔が赤くなりカチコチになった。

「オッケーオッケー、言ってくる」

あんなに笑われるとは。
…そんなに私変だったかなぁ ?

「水曜確保したぜ〜!」

「ありがと〜う」

「決まったところは帰っていいってさ!!」
< 3 / 166 >

この作品をシェア

pagetop