Lonely Princess ☆1人ぼっちのお姫様☆

「えっ…。あ、これは違うの」

「違わねぇだろ」

凛はあたしの手を取り、教室から出ようとした。

「ちょ…!!サボるつもり?」

「何言ってんの?もう、放課後だけど」

…そうなの?

――ぐいっ

「!!!り、ん」

凛は、無言のまま、ある公園へと向かった。

「ここ…どこ?」

「俺の好きな場所」

…初めて、凛の好きな場所を知った。

まだまだあたしは、凛のこと、
知れてない。

< 54 / 90 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop