せーしゅん。【短編集Ⅲ】
ある休みの日。
僕たちはクラスメートのけんたくんたちと
午後に公園で遊ぶ事になり
午後になるまでキヤとTVゲームで遊んでいた。
「そういやさ」
僕はTVに向かって言った。
「この前の課題、提出した?」
「んー、したぁ」
TVに映るレースは
キヤのほうが優先だ。
「なんて書いた?」
僕が扱うキャラは目の前にいる
キヤのキャラにバナナを放った。
「げっ」
と言葉を溢して
キヤは「覚えてねーよ」と吐き捨てた。
「そっか」
僕のカートは障害物を避け
1位にまで上がった。
「くそ!追い付いてやる!」
キヤは前のめりになってゲーム機を操作する。
僕は横目でそれを見て
微笑みながら僕のカートが
ゴールのラインを通るのを待っていた。