せーしゅん。【短編集Ⅲ】


俺はそんな池田の隣で寝ている。



たまーに空見上げてぼーっとしてるけど。



そうしてると池田が、お前変な奴に見えるぞって。




お前に言われたくねぇーよ。




とにかく俺は人を見るより


空を見るほうが心地良かった。




ぼーっと雲の流れや形、


空は人とは違ってゆっくり流れていく。



それが好きだった。








「ちょっといつまでそこにいるの?


仕事のジャマ。」



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