イケない年下クン♂~キミと初めて~
★★★
~体育館~
「神崎っ!お前はまた遅れて…!」
数学ティーチャー斎藤だ。
『いろいろあったんですって。』
アナウンスが流れ始めた。
「とにかく自分のクラスのところに行け!」
『はーい』
アタシの前の人は佳織だった。
「あんた、何してたのよ」
『痴漢ー』
「馬鹿。」
だって痴漢でしょ。いきなりベローチューは。
「あっ!始まるみたいよ」
《新入生代表……
伊藤奏(イトウカナデ)》
名前はどうでもよかった。
でも代表がでてきた瞬間、背中に汗をかいた。
同時に周りがざわめいた。特に女子。