色葉
「さて。私はもうそろそろ行きましょうか」


「まだ休み時間に余裕あるだろ?」


「そうね。まだ30分近くあるわ」


オレの疑問を長が答える


「私は貴方と違って準備があるのよ。バカな陣は体力でゴリ押すから楽よね」


『確かに』ってそこ声を合わせてうなずくな


「褒めてくれてありがとう。作戦なんてのよりオレは自分のポテンシャルを信じてるんだ」


「要はバカってことでございますね」


「それを言わないのが気遣いだ。美鈴は気遣いしろ」


「貴方以外にはしますわ」


という言葉は聞こえなかったことにしよ


「今回のイベントはきちんと戦略を練らないと勝てないと思うけどね。それより忘れないでよ?」


「賭けのことだろ?忘れるわけないだろ?オレが勝つのに」


「賭けってなんのことだと思う?」


「どうせくだらないことでしょ」


秀の疑問を長が一蹴する。


くだらないってオレにとって人生掛ってる問題なんですよ


なんたって前はキス。今回の罰は悪化するのは必至なんだから


「その余裕吹っ飛ばしてやるわ。じゃ、皆さんごきげよう」


「古川つばささん」


ふざけてそんなことを言って出て行こうとする古川つばさをエリサが呼び止めた



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