色葉
オレが"悩んでも仕方ない。逃げられないし"と腹をくくった時には


雛森先輩はおらず、頭を抱えてる蹲る秀がいた


「何やってるんだ?」



「ちょっと先輩のリハビリに付き合ってあげた結果」


「ふ~ん。あ、雛森先輩冗談通じない人だから注意した方がいいぞ」


「それもう少し前に知りたかったかも。」


なんて会話をしていたらチャイムが鳴った


次のリーディングはこのスポーツ科にしては珍しく、力を入れてる科目の一つだ


将来この中の人間の何人かは外国でプレイすることになるからという理由らしい


本場の英語圏の講師を呼んで、進学科と変わらない充実ぶり


しかし、正直意味がわからん。なんだこりゃ?


やっぱさっき寝たのがいけなかったか?


むむむむぅ~。あぁ~さっぱりだ


「あぁ~、多くは期待しません。ただ、発音だけは厳しくします。文法の疑問はライティングの授業で聞いて下さい。」


後はずっと聞いて、発音して、注意され、直す作業


発音したのはどの文で、どの単語か。間違いはどこで、どう間違えていたか


意味は後回しらしい


まずは徹底して慣れることから始め、次に実用する会話


意味はここかららしい


< 121 / 178 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop