色葉
「全く何?何が不満なの?私は大人だから聞いてあげましょう」


「全てです!!!なんで生徒にこんなこと!?」


「こんなことって・・・・・・・・・・・・どんなこと?」


「は?」


「石動くんこんなことってどんなことかちゃんと言わないと伝わらないわよ?」


楽しそうに微笑んでる千景先生を見て悟った


無理だ。


この人に反省を促そうとしても無駄だと


「いつか」


「ん?」


「いつか復讐してやるからな!!!」


そう言って車から出て行く


逃げたんじゃない。なんかやりきれないものがあったんだ


それにしてもここどこ?


8分後


「なんでここに連れてきたんですか?」


車まで戻って来ましたよ


場所わかんない。地図がない。駅まで13キロって見えたら諦めがついた


「ん~まぁ付いていらっしゃいな。ってそれより、復讐は?」


「臨機応変に執行します。」


「ふふふ。楽しみにしてるわ」


大人の余裕って感じに微笑む千景先生


まるで子供の悪戯を笑って許す大人のよう


しかし、なんか間違ってる気がする。第一ふっかけたのは向こうなのに、オレは当たり前の反応をしているだけなのに


間違ってる気がする!!


「ほら、いつまで突っ立ってるの?置いていくわよ」


その声にしぶしぶついて行く


というか、電気屋に何の用なんだ?

< 125 / 178 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop