色葉
番外2
学校に着いたとき出迎える生徒がいた


千景にとって有難迷惑というより


「てめぇはストーカーか?」


好意すら感じてないようだった


「私にそんな勇気はありませんよ」


サラッとストーカーという言葉を否定したのは当代生徒会長藤木静



「窓から車を見た時に機嫌が良さそうでしたから来たのですが、違ったのですか?」


「お前に会うまでは確かに機嫌はよかったな。ってもてめぇの顔見て吹っ飛んだ」


「それは光栄ですね。私が貴方にそこまで影響を与えることができたのですか」


その言葉に千景の顔が引き攣る


「お前。それマジで言ってるのか?気色悪!!今までオレもこういうことしてたのか・・・・・・・・・・・・今回はやめてやるかな」



「今回ってことは石動陣ですか。なびかない自信でも?」


「可愛い幼なじみを喰ってないやつだからな」


「それ根拠が薄いです」


「そうか?なかなかの根拠だがな。あぁついでだ。石動の罰は1年の労働。内容は目覚まし時計、その内容を話さない」


「書類で提出しなければならないんですが?」


「適当に書いとけ。お前ならこんなのの暗記楽勝だろ。それに書類仕事はお前の方が早い。適材適所だ。点は2点が妥当だな」


「はぁ。貴方を見てるとつくづく私は普通だと思いますよ」


「ふ、生徒会長様に褒められるなんざ光栄だ。で、用件を早く言え」


そういって懐からたばこを取り出し、火をつける


「ただし、終わるまでだ」


「やはり、機嫌がよかったのですね」


「ふぅ~。一服する間の暇つぶしだ。どうせそんな内容なんだろ?」


「イベント後保護者会が決まりました。学校側の代表として出て下さい」


たばこを吸っていて何も言わない千景を放って校舎に戻る生徒会長


「めんどくせ」


自分のはき出した紫煙を懐かしそうに眺めて自虐的に笑った


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