色葉

「豊ちゃんはじゃあ、知らないの？」


「あぁ、そうそう。オレは知らないんだわ」


「そーなんだ。でも、生徒のはここで管理してるんだよね？」


「おう、一様保健医の仕事だからな」


「じゃあ、先生のは別の人が管理してるってこと？」


「そういうことになるかな。」


一先ず保健医への尋問は愛梨先輩に任せてみたが、どうも要領を得ない


オレが変わろうと口を開こうとしたら、愛梨先輩の言葉に遮られた


「でも、校則では保健医以外が身体のデータを保持するの禁止なんだよ？」


その言葉に保健医が固まる


「豊ちゃんは校則を破ってるの？生徒会長に言った方が良いの？


ねぇ豊ちゃん？


嘘付いてるなら今のうちに言ってくれれば許してあげるよ？」


こえええぇぇぇぇぇ


何この雰囲気。口調はあくまでも穏やかなのに底知れない怖さがあるよ


「言って保健医!!認めろ!!こんな愛梨先輩ヤダから!!もういいからオレの為に言えよ!!!!」


「うるせぇ!!!こっちだって命掛ってるんだぞ!?あの千景から脅されるのは並大抵の･･･････････････『ふぅん。』」


保健医は自分が墓穴を掘ったことに気付き黙るも


愛梨先輩には聞かれた後だから遅いとしか言いようがないな


それにしても千景先生は保健医っていう手を潰してたのか


じゃあ、保健医に聞くのは無駄だと悟ったオレは保健棟を後にした


「おい!!今オレを置いて逃げるな!!!ずるいぞ!!!こらぁ、戻れぇ」


「はいはいはいはい。豊ちゃんはちょっと愛梨とお話しようかぁ～。

千景先生が怖いだなんて言えないように愛梨がちゃんと教育してあげるねぇ」


「ひぃ、愛梨それはなし!!それは冗談ですまない。ってお話じゃないのか!?それ使うとオレはお話しできないって。


頼む石動さん、頼むから戻ってきてくれぇぇぇぇぇぇ」


背後から響く保健医の断末魔のような叫びは聞かなかったことにして学食へ行こう


いつかまた正常な精神と体を持ってる保健医に会えることを願いつつ学食に急いだ