色葉
番外:実際は
テストの問題もこれで最後。これをやらせればだいたいのレベルがわかる。
退屈も投げ出すこともさせない問題を作れる
「お疲れさまです。コーヒーはブラックで良いですか?」
テスト問題をちょうど書き終えた時に入り口からそんな声が聞こえてきた。声の主はもちろん生徒会長である藤木静
「なんだお前。何か用か?」
千景の声は粗野なものではあったが、女性のような声だ。いつもの男のような太い声ではない
「珍しいですね、私の前で女性の姿は。どんな心境の変化ですか?」
手に持っていた缶コーヒーを脇の机に置く
「別に何も。ただこういう女は男ウケが悪ぃからてめぇの前でくれぇしかできねぇだろ?」
「そうですね。男性の時の方がまだ口調が丁寧ですし」
「そこまで酷かねぇ。だからたまにやらねぇと忘れちまったら困るだろう?」
「自覚ないんですか。」あきれた目を向ける生徒会長にそんなことを全く気にした風もない千景
「それより、教師のデータバンクにアクセスの記録がありましたよ」
「そうか。で今のオレのデータどっちだった?」
「今は女性ですね。明日から男性に変える予定だったらしいんですが、
"どうすればいい?"って立石先生が仰るので確認しに来ました」
「自分で来いよ。豊のくせに生意気だな。」
「仕方ないですよ。立石先生は貴方の本性知ってますし。ところで本当はどっちなんですか?」
退屈も投げ出すこともさせない問題を作れる
「お疲れさまです。コーヒーはブラックで良いですか?」
テスト問題をちょうど書き終えた時に入り口からそんな声が聞こえてきた。声の主はもちろん生徒会長である藤木静
「なんだお前。何か用か?」
千景の声は粗野なものではあったが、女性のような声だ。いつもの男のような太い声ではない
「珍しいですね、私の前で女性の姿は。どんな心境の変化ですか?」
手に持っていた缶コーヒーを脇の机に置く
「別に何も。ただこういう女は男ウケが悪ぃからてめぇの前でくれぇしかできねぇだろ?」
「そうですね。男性の時の方がまだ口調が丁寧ですし」
「そこまで酷かねぇ。だからたまにやらねぇと忘れちまったら困るだろう?」
「自覚ないんですか。」あきれた目を向ける生徒会長にそんなことを全く気にした風もない千景
「それより、教師のデータバンクにアクセスの記録がありましたよ」
「そうか。で今のオレのデータどっちだった?」
「今は女性ですね。明日から男性に変える予定だったらしいんですが、
"どうすればいい?"って立石先生が仰るので確認しに来ました」
「自分で来いよ。豊のくせに生意気だな。」
「仕方ないですよ。立石先生は貴方の本性知ってますし。ところで本当はどっちなんですか?」