色葉
げんざい
おれは両親を必死に説得し


それこそ人生かかってるから


県外の私立ミチル高校に通うことを許可させた


理由は


古川つばさがいないから


地元から遠い


オレの学力でも入れそう


こんな感じである


まぁなんにせよ


あの悪魔さえいなければオレは


憧れの普通の青春を遅れる。


彼女つくって、デートして


勉強で苦しんで、親友に掃除を押しつけ


晴れて普通の人生を歩む


今までの人生が普通ではなかったから


これは大いなる第一歩である



おれはこの時浮かれていた。浮かれすぎていた


だから気がつかなかった


いや忘れていた


あいつは悪魔のように狡猾で


手段を選ばず


目的を達成するやつだ


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