色葉
どこ行こうってさ迷ってたら



空き教室を見つけたためそこで話すことに


「いいか秀。オレと古川つばさは幼なじみという呪いの関係でしかない」



「まぁその呪い云々は置いとくとして。


なんとなくわかるし(ボソッと小声)


でもつばささんは陣くんにキスしようとしたし好意があるでしょ?」



オレの頭に警戒アラームが鳴り響いた


好意?



好きな意思で好意?



いやきっと新語だ



絞殺の意思で絞意


古川つばさがオレの首を狙ってると秀はそう言いたいに違いない



「ありがとう秀。オレはこれから夜道に気を付けるよ」



「どう解釈してその反応なの?次からちゃんとした意志疎通がはかれる参考として是非知りたい」



オレは首を傾げ


「絞殺する意志の絞意があるから気をつけろってことだろ?」


「そんな漢字ないでしょ!!!普通に好きな意思で好意」



「うわぁ~~~~~ダメだぁ!!!オレは青春を腐らせたくない」



半狂乱になった陣をとりあえず落ち着けるため


秀は軽く往復ビンタした


グッと伸びてきた拳をヒラリとかわす秀


「秀!!何しやがる!?」


「それはこっちのセリフ危なかったぁ半狂乱になってたから落ち着かせようと」



「やり方ってもんがあるだろが!!!」



「陣くんはつばささんのことどうも思ってないの?」



話題が元に戻ったため誤解を与えないよう真剣に返す


「あぁ、あいつはただの幼なじみだ」


「じゃあオレがつばささんを狙ってもいいの?」


その時の陣の表情は


驚愕が3
同情が2
心配が1
憐憫が1
その他3


の複雑な顔をしていた
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