色葉
「陣くんさっきクラスわり見て喜んでたけど彼女とでも一緒になったの?」


「いや。逆。知り合いが全くいないことに歓喜してた。

あんなに人が多くいたのによく見てるな。」


「目立ってたからね。遠目に見ても幸せってのが伝わってくるくらいにニヤニヤしてて」


うわぁオレ変人じゃん。秀のやつ笑ってやがるし


そんなに目立ってたのか



今度から気をつけようと自分を律してるとこに秀から声がかかる


「陣くんは何の選手なの?これだけ背が高いと何やってるのか気になるな」


「・・・・・・・・・選手?なんのこと?」


「え!?だってここスポーツ科の1組だよ!?全員がスポーツ特待生」


秀の話によれば


このミチル高校は校長の方針


『目指すなら天下。一辺倒だろうが何だろうが関係ない
文武両道?んなもんくそ食らえ。
これだけは負けないってやつを持って生きろ』

『スポーツ上等
 学力上等
 金持ち・家柄上等
      己の全てを誇れ』

を忠実に再現したらしく


大きく分けて


スポーツバカのスポーツ科


目指せ東大・京大の進学科


家柄と金持ちしか入れない特別科


最後にごちゃまぜの特殊科


っていう4つの学科があるそうだ
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