色葉
「ちぃ。なにが仲だ。ウザてぇ。用事ならさっさと終わらせて帰れ」


吸っていたたばこをかき消す


「そうでうね。私も予定では後半日詰める予定を前倒しての作業ですから単刀直入に問いましょう。なんであんな事を言ったのですか?」


友好的で穏やかな雰囲気はなりを潜め、息苦しいほどの濃密なプレッシャー。


捕食者の前に佇む被食者の気分を味わえる空間


そんな中にあっても千景は変わらず粗野であった


「うっせ。あの子の担任はオレ。問題ねぇだろ?どうせ最終的にはてめぇの思い通りに運ぶんだ。気にくわねぇ」


「それも貴方の行動に次第ですよ?邪魔するつもりならつぶします」


「しねぇよ。めんどくせぇ。これ以上はあの子が選ぶ道だ。しかし、あの子はバカだぞ?いるのか?」


その言葉を信じたのか。さっきまでのプレッシャーを霧消させ立ち上がる


「それを確かめるのも今回の目的ですよ」


「大層なもんだな。」


そう言って懐からたばこを取り出す


「あぁ~一様言っておきますが学内禁煙です」


「それこそお前とオレの仲だろ?かてぇこと言うな」


紫煙を吹き出し満足そうに顔を綻ばす


「どういう仲かとても気になりますね。私個人としては石動くんと同じ扱いをして欲しいですね」


「てめぇみたいな可愛げのねぇやつはパスだ。忙しいんだろ?とっとと行け」


肩をすくめて歴代最秀と名高い当代会長は立ち去った

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