色葉
しゅうのあね
秀の説明によれば


秀と秀の姉は外見上そっくりらしい


顔つきだけでなく背格好から髪型まで。唯一の違いが泣き黒子と声色


といっても声色はそっくりに真似できるらしい。さっきのは真似たんだとか


感想として言いたいことはたくさんあった


背格好が同じ・・・・・・それってすなわち男と女の体型が同じってことで。残念だよなぁ色々と


でもまぁ、行くことに行けば需要はあるのか。


秀は背が低く童顔で可愛らしい顔立ちだし



後は髪型だな


秀の髪は女性にしては圧倒的に短い


ポニーテールのように結っているが、ウサギの尻尾って感じだ


こういう感想を秀に言ってもいいんだけど


オレの隣では興味津々に聞いている長がいて・・・・・・・・・・・・話の腰を折るのは気が進まない。


長に怒られるのが怖いわけじゃ決してない。


真剣に聞いている人の邪魔はよくないって常識だ


うんうんうなずいてたら「うざったい」って長。


すいません。って内心で謝っておく。まだ説明続いてるからね


今はいかにそっくりさんかってエピソードを語っている


特に興味ないんだが、次長の邪魔する度胸はないので真剣に秀の話に耳を傾ける


「・・・・・・・・・・・・・・・・ってことがよくあったんだけど、最近はどうも違うんだよね。」


「何がだ?」


話の流れはよくわからないが、昔から相づちだけはいいと褒められるオレ。今回も正解らしい。話が円滑に進む


「う~ん。やっぱり男と女ってことなのかそれとも性格か。普段の雰囲気が違うんだって」


「まぁ、それは当たり前だろ?」


「そうね。いくら似てても同じ人間なわけじゃないんだし」


「そうなんだけど・・・・・・だから困ってるんだよね。普段のオレの雰囲気が似てるんだって」


『何に?』長とオレの声がかぶる


横目で長を見れば不快な顔された。


いいじゃん声かぶるくらい

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