色葉
「くくくくく。本当に思った以上の反応をしてくれるわね」


「な、な、な」


あまりの衝撃に人が絶句してるのをいいことに千景先生が更に続ける


「私としてはもう少し軽い悪戯の予定だったんだけど。

ふふふふふ。

まさかあそこで千景先生に会いに来ましたなんて言ってくれるとは予想外だわ。おかげで笑い出すの我慢するのが大変だったわぁ」


「なんて嫌な性格してるんですか!?言ってくださいよ」


「それじゃつまらないじゃない。まぁ少しは罪悪感あるかな」


「すこし!?全面的にあんたが悪いのに!?」


「まぁ敬語に関しては見逃してあげよう。それより追いかけなくて良いの?」


「は?」


「だって、研究室をのぞき見るほど好奇心が強い子なら、噂になるのは早いと思うわよ?」


「な゛?」


「だから、訂正にいかないと、あ。噂になりたい?教師と教え子なんて格好のネタよねぇ」


「だからそういうのは早く言え」


さっと立ち上がりさっきの女生徒を走って追いかける


「アドバイスだけど、否定するより認めて宿題教えてもらってたって言った方がいいわよ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


なんか言ってるが走る方に集中していて聞き取れなかった


最初の方だけで何が言いたいかわかったし


まぁ問題ないだろう


それより問題はあの女生徒だよ


誰かに言う前に見つけたいが


無理かな?



**********************


最後にいった事聞こえていたのかな?


用件も言っちゃってたから相手の反応みてからって言ったんだけど


・・・・・・・・・・まぁ私はどっちに転んでもいいからいっか


それにしても、あの様子じゃ部活の方は忘れてるわね


机の上の校則草案の表紙を見る


『校則草案:部活に所属しない者は強制的に帰宅部に属すこととする。

なお、帰宅部については運動、文化にも属さぬものとする』


了承のサインをし、隣の教師の机に無造作に放った



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