色葉
「10組が主人のクラスで、9組は一人まで付けられる従者のクラスってのが10組でクラス長になるための最低限の条件


特別科のクラス長は完全家柄主義だからね。上が家柄を使って下を押さえつけるのがやり方。だからドングリの背比べだとまとまりがなくなって大変みたい


まぁ今年は姫の存在のおかげで真っ二つみたいだけど」


ふ~んエリサって本当にお嬢様なんだな


まぁあの容姿で中級階級だったらなんの冗談って言いたくなるが


「特殊科は差別される側だった。今は低迷期の混乱中って感じかな?


特殊科は入学条件の特殊さや、一芸のみに秀でているだけで後はお粗末ってのが多く、



"お情けで入れた奴ら"


ってのが他学科で以前蔓延していた意識らしい。


だから他学科に反発する為、身内意識が高くならざるを得なくなり、そういった学科内の問題はなかった


でも先代と当代の生徒会長がそんな風潮を一蹴した


特殊科の優秀さってのを他学科に見せつけたっていうのかな?


とりあえず、お情けの学科って意識は消えた


だから今特殊科の内部は改変期に入っててこれからどうなるかはまるでわからない


どう変わっていくのか?


良くなるのか?、悪くなるのか?


他の学科にどう影響を及ぼすのか?


乞うご期待」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長かった


なんて長さだ


ちょっと興味本位に知りたいなぁ


ってくらいだったのにガッツリ教わってしまった


しかも最後に茶目っ気だして物語風に仕上げやがって


どっちのアイディアだ?


「勉強になったか?」


「あぁ、おかげで国語がさっぱりだ」


「ほう。その代わり何を覚えたんだ?」


「ん~。学校の歴史かなぁなんて。あははははは」


顔を上げると予想通りな展開


オレは空笑いしかできん


そのかわりなのか、周りは本笑いだ


誰か言えよ


薄情者どもが



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