色葉
番外:スポーツ科2大美女共演
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「迷惑をかけた」
普段3年の生徒が2年の生徒の階にくるのは珍しいことである。否、あった
去年から様々なことが変わり、上級生と下級生の交流が増えた
しかし、だからと言って目立たない訳ではない
しかも、来ている人間が3年のスポーツ科を代表する美女なら尚更
雛森華は学園5指に入るというのが同好会でのもっぱらの噂だ
実際売り上げという項目ではトップ3から落ちたことがない
その美女がこれまたマニアには垂涎の的である水原愛梨と一緒にいる
いや、マニアでなくとも水原愛梨という人物は人の目を引付けるものがある
ころころ変わる表情に無防備な姿
かわいさ、愛くるしさは誰でも抱く感想だ
その二人が何を話すのか?
いや一緒にいるという点で満足なものもいるかもしれないが
否が応でも注目が集まる
そんな中で雛森華は頭を下げた。下級生に廊下で。人が見ているのに
「雛ちゃんって真面目だねぇ。気にすることないのに」
「いや、これはケジメだ。生徒会という組織に属する者として、1組の代表として、私個人として」
「じゃもうケジメは終わりだね。そんな堅苦しいの終了ぅ~」
こういうとこが水原愛梨のすごさなのかもしれない
気に病んでふさいでいた雛森華がかすかに微笑む
「そうそう。雛ちゃん綺麗なんだからそういう顔の方が似合うよ。気負い過ぎちゃダメだよ」