色葉
「えぇ~もったいないよ。豊ちゃんがこんなこと申し出るなんて珍しいことなんだよ?」


「例えオレが唯一の生徒でも断ります」


「まぁいい。来たくなったら来い。気分がよかったら入れてやる」


「おい!!!それは気分の問題じゃないだろ!?」


「おれにとっては気分の問題だ。そして気分でお前の下着はブリーフだ」


「なんの嫌がらせだ!?」


「ノーパンがいいなら構わないが、大変だと思うぞ?」


「誰がいったそんなこと!!」


「なんだ違うのか。じゃあこれか?」


そう言って見せたのは、象のパンツ


「あんたあれか。オレを怒らせて楽しんでるのか?」


「好きな子ほどいじめたくなるってやつだ」


「気色の悪いことを言うな!!!!うわぁ鳥肌立った。どうしてくれる!?」


「慰めて欲しいならそう言えよ。優しくベットの上『それ以上言うな!!!!』」


「あははははは。二人ともおもしろいね。夫婦漫才みたい」


「夫婦じゃない!!!」


「ここまでからかいがいがある奴はそうそういないからな。満足満足。ちょっと待ってろ。替えの制服とタオル持ってきてやる。

そーいえばシャワー室の使用申請したのか?」


「雛ちゃんがやってる」


「あいつもよくやるな。面倒見がいいというか、お人好しというか」


「ちょっと待て。何その切り替えの早さ。オレのこのやり切れなさどうすればいいんだ!?」


「うるさいよ。これだからキレる10代は。扱いづらくて困る」


そう言いながら奥にある部屋に引っ込む保健医


「それをあんたが言うな!!」


聞こえなくても言っておかなきゃいけない言葉ってあるよな


扱いづらさならあの保健医のが絶対上だ


「石ちゃん。豊ちゃんの邪魔しちゃダメだよ。もう少し堪えて」


しょうがない子ねって感じで言ってくる愛梨先輩


ってちょっと待て


「え!?おれが変なの?なにこの雰囲気!!!納得できねぇ~」


なんで"オレがわがままな奴"って雰囲気が成り立ってるんだよ!?



< 97 / 178 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop