色葉
「シャワー室使っていいって許可もらってきた・・・・・・・・・ぞ?


どうした石動そんなところで」


オレは世の中の無情を感じ、入り口の隅で膝を抱えて座っていた


保健医の用意したタオルで頭を拭きながら。


今までの経緯を知らず、困惑した顔の雛森先輩に経緯を話そうとして


「なんでもないよぉ~。石ちゃんはただ拗ねてるだけ」


愛梨先輩に邪魔された


「拗ねてるってなんですか!?これは無言の抗議です!!!」


「それを拗ねてるって世間では言うのではないか?」


雛森先輩の言葉はガラスのハートを打ち砕くには十分で


っというより、今の状況からすると正論過ぎる正論な為。


ダウンです。TKOです


「あぁ~雛ちゃんトドメさしちゃったよ。こういう時は慰めなきゃなんだよ?」


「そ、そうなのか?私は正直に感想を言っただけなんだが、すまない石動」


ひ、雛森先輩!?


それは謝ってるんではなく、


「あははははは。雛ちゃんそれ更に傷口抉っただけだよ。」


そうです。今ダウンしたオレを足蹴にしました


「え!?えっと。そうなのか!?私嘘とか苦手で、」

ズバ

「い、いや、そうじゃなくて、場の雰囲気を読むのが苦手なものだから、気が回らないというか」

ザク

「こういう傷心者の扱いがうまくわからないというか」

グチャグチャ

「で、でもだな『雛ちゃんもうやめてあげなよ』」


オ、オレに味方はいないのかぁ~~


「ほら石ちゃんを見てみな。グッタリしてるでしょ?これ以上追い込むのはかわいそうだよ?」


「お、追い込む気はなかったんだが『大丈夫。私が魔法の言葉を教えてあげるから』」

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