秘密な私の愛しき人
幸せってこういうことなんだって改めて知った瞬間でもあった。


あの頃は、これがずっと続くと信じて疑わなかった。



写真に写っている私達は幸せそのもの。




でも…今は違うかもしれない…



「琉ちゃん…ごめんね…」



私は手にとった写真を見つめながら言った。



写真の上に1粒の涙が落ちた。



そして私は写真を元の位置に戻した。


でも最初とは違って写真を伏せて…




「穂樺、準備できたのか?」


リビングに戻ると洸くんはソファーに座って待っててくれた。



「うん」



「じゃあ行くか」


洸くんはヒョイと私の荷物を持って私達は玄関をでた。















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