秘密な私の愛しき人
おばさんは私の気持ちを察してくれたのか優しく微笑んえくれた。



私は2階にあがり洸くんの向かいの部屋の空き部屋に通してもらった。



「本当に泊まるんだ…」



荷物を片づけながら私はポツっと呟いた。



そういえば結婚を決めてから琉ちゃんと離れて外泊するなんて初めてかも…



私は自分の両手を重ねた。



毎晩、琉ちゃんは私の手を握っていてくれたからかな…?


今日の私の手が冷たい…



「会いたいよ…、琉ちゃん」



本当は会いたくて会いたくたまらない。


でも、そう思った瞬間に頭に浮かんできたのは小実さんのあの笑顔だった。


そして胸が痛む。



さっきからこの行為を繰り返してばかりだ。


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